草野政眞のピアノ


5月18日の演奏会の内容等をお知らせいたします。

 プログラムはシューマン:ロマンスOp.28-2、ゴドウスキー:アルト・ウィーン、ドビュッシー:「子供の領分」、ショパン:マヅルカ作品7-3,30-4,59-2,59-3続いてJ.シュトラウスⅡ(ペナリオ編曲)「皇帝円舞曲」
5分休んでアントン・ルビンシテイン:ロマンス、スクリャービン:練習曲作品2-1、ポエム、ラフマニノフ:バルカローレ、そしてグルック(ズガンバティ編曲):精霊の踊りを90分弱ほぼ連続して弾きました。

 グルックはどのフルート奏者より遥かに上手い。後半終わりのC#音の延ばしはトリルで弾いていましたが、これは恐らくラフマニノフの演奏からヒントを得たものでしょう。
 氏は、ピアノ、即ち楽器を支配下に置いて自在に操ることが出来かつ小品を香り高く聴かせ、楽曲中に頂点を築くことが出来る所謂ヴィルトゥオーソだという事です。それは冒頭のシューマンから分かりました。中でもショパンのマヅルカ作品30-4と特にグルック=ズガンバティは白眉でした。
 和声のバランスやレジスターの見事な均衡は氏の手の大きさからも来るのでしょう。10度はほぼ同時に弾くことが可能です。76歳の誕生日が当日。まだまだいけます。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です