氏名:大輪公壱
1959年甲府生まれ。作曲家。
桐朋学園大学作曲科卒業後、同研究科に学ぶ。1983年旧西ベルリンへ留学。作曲及びピアノを一瀬公弘、浅川豊夫、南弘明、平吉毅州、三善晃、川井學、間宮芳生の各氏に師事。特に入野義朗氏からは軽井沢の夏季セミナーにて対位法のレッスンを受けた。 作品に「ヴァイオリンソナタ」、編曲にモーツァルトの声楽作品の弦楽伴奏による室内楽版等、多数。前者は木野雅之のヴァイオリン、後者は伊藤京子のソプラノ及びNHK交響楽団弦楽メンバーにより初演された。
著作・論文は数多く、主な著作には「音楽なんでも百科」(音楽之友社)またバイリンガル・エディションによるアナリーゼ・スコア(全音楽譜出版)がある。特に後者は日本国内のみならず、ロシヤをはじめとする欧米各地の主要大学図書館の蔵書となっている。中でもハチャトゥリヤンのバレエ「スパルタクス」日・英二か国語による全曲アナリーゼは世界初の快挙で、作曲者の母校であるグネーシン音楽院院長より礼状を受けた。またロシヤ国内では他にもモスクワ音楽院、サンクトペテルブルク音楽院のライブラリーからも礼状が送られた。 桐朋学園大学講師(ソルフェージュ)、青山学院大学講師(西洋音楽史)、東京都立大学エクステンションセンター講師(演奏史)を歴任。現在秋草学園短期大学教授、昭和音楽大学・同短期大学部講師。アンサンブル「セレナテルラ」ピアニスト。演奏表現学会理事。「ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール in Tokyo」審査員。